漢方薬について あのドキドキが治る?心臓の働きを改善する「炙甘草湯」。 facebook tweet はてブ LINE 2018.07.25 by 林 泰太郎 0 今回ご紹介する漢方薬は「心臓弁膜症」や「動悸」・「心臓神経症」・「心房細動」などに使う事の多い「炙甘草湯」です。 「炙甘草湯」は心臓や息切れなどの「心臓に負担がある時」に使いやすい漢方薬になっています。 「不整脈」などの「心臓疾患」以外にも「バセドウ病(甲状腺機能亢進症)」などの動悸がおこる病気にも使える漢方薬です。 それでは「炙甘草湯」の解説していきますね~ 「炙甘草湯」てどんな漢方薬? 「炙甘草湯」は、 〇地黄(ジオウ) 〇麦門冬(バクモンドウ) 〇桂枝(ケイシ) 〇大棗(タイソウ) 〇人参(ニンジン) 〇麻子仁(マシニン) 〇生姜(ショウキョウ) 〇炙甘草(シャカンゾウ) 〇阿膠(アキョウ) の9種類からなる漢方薬です。 一般的な説明で「体力がおとろえて、疲れやすいものの動悸、息切れの方」に使いやすいとあります。 メインの漢方薬としては「桂枝」と「甘草」になり、「気の上昇」に使える生薬の組み合わせです。 「気の上昇」の基本的な症状としては「のぼせ」、「心悸亢進」、「神経症」、「足冷え」などになります。 これが最後の「動悸・息切れ」の部分ですね~ 「体力がおとろえて、疲れやすいもの」は虚証を示しています。 中に入っている「麦門冬」・「人参」・「大棗」・「阿膠」が疲労や倦怠感を改善して、脾や胃の調和に役立つ生薬です。 実際にはこれだけでは不十分で「炙甘草湯」は「燥証」にも使えます。 「燥証」とは「乾燥」になり「皮膚の乾燥」や「口乾」などの症状です。 「地黄」や「麦門冬」・「麻子仁」が「燥証」に効果が高くなっています。(「麻子仁」は腸の枯燥で腸を潤して便秘を改善。) ドキドキや動悸がしている方増えています… 今まで説明させて頂いたように「炙甘草湯」は「動悸・息切れ」に使える漢方薬になっています。 現代はストレス社会になり、ストレスがかかっている方が多いです。 自律神経の影響を受けやすい臓器として「心臓」・「大腸」・「膀胱」があり、その中の「心臓」が「心臓神経症」になります。 ドキドキが酷くて病院に行ったけど何も引っかからない… 静かにしていても動悸・息切れが… 明確な理由がわからない「動悸・息切れ」は「心臓神経症」かもしれません。 そんな時に使える漢方薬が「炙甘草湯」です。 「炙甘草湯」 まとめ 「炙甘草湯」についてご説明させて頂きました。 「気の上昇(動悸・息切れ)」や「虚証」・「燥証」を改善する漢方薬が「炙甘草湯」になっています。 病名は関係なく、特に「動悸」や「息切れ」の症状には使いやすい漢方薬です。 今回ご紹介しました「心臓弁膜症」・「心臓神経症」・「心房細動」に関しては、ホームページでお話ししています。 ぜひ参考にされてみて下さい。 太陽堂ホームページ 「心臓弁膜症」 太陽堂ホームページ 「心臓神経症」 太陽堂ホームページ 「心房細動」 関連