漢方薬について 運動率上昇?男性不妊の味方「桂枝加竜骨牡蛎湯」について。 facebook tweet はてブ LINE 2018.07.10 by 前原 信太郎 0 今回の漢方薬のご紹介は不妊・婦人科を担当させて頂いている「前原」がさせて頂きます。 ご紹介する漢方薬は「桂枝加竜骨牡蠣湯」です。 皆さんも一度はお聞きした事があるのではないでしょうか? 実際使われているのは「うつ病」や「不眠症」などで使われている事の方が多いかもしれません。 太陽堂でも実際に「不眠症」などで使う事は多いですが、使われる症状の幅が広い漢方薬なので「神経症」・「性的神経衰弱」・「精子障害」に着目しお話しさせて頂きますね。 漢方薬のお話しに入る前に余談ですが、皆さんはしっかりお休み出来ていますか? 近年は忙しい日々を送っている方が非常に多い為、「身体や心の疲れ」はどうしても溜まってきてしまいます。 「慢性的な疲労」や「ストレスの積み重ね」により成人男性の「正常な精子の減少」が増加傾向にあるようです。 東洋学的には「腎虚」や「気虚」といった状態になる為、気を付けた方が良い事なども含めて「桂枝加竜骨牡蠣湯」の話しをさせて頂きますね~ 「桂枝加竜骨牡蠣湯」てどんな漢方薬? 「桂枝加竜骨牡蠣湯」は 〇桂枝(ケイシ) 〇芍薬(シャクヤク) 〇大棗(タイソウ) 〇生姜(ショウキョウ) 〇甘草(カンゾウ) 〇竜骨(リュウコツ) 〇牡蠣(ボレイ) の7種類からなる漢方薬です。 「桂枝湯」に「竜骨」と「牡蠣」を加えただけですが、それだけで効果ががらりと変わります。 「桂枝」は血行を良くして身体の表面を整え、「芍薬」は筋や精神を緩めて安定させる作用。 「桂枝」は他の生薬とも相性が良く、 「桂枝」と「甘草」で気の上衝を発散 「桂枝」と「芍薬」で疲れによる「身体痛」を和らげる効果を上げる などの効果を発揮してくれます。 「大棗」はブドウ糖様作用により緊張緩和、「生姜」は中を温め湿を取り、「甘草」は毒を消し全体の効き目を上げてくれます。 「大棗」・「生姜」・「甘草」はセットになり、3種類で自然治癒力を高めてくれる生薬です。 「竜骨」は収斂(しゅうれん)作用があり、精神を安定させ気の漏れを防ぎ、「牡蠣」は鎮静作用から緊張を緩めて降ろしてくれます。 「桂枝加竜骨牡蠣湯」が男性不妊を改善? 男性不妊と言っても「乏精子症」や「精子無力症」など色々な病気があります。 「腎虚」による気血不足の状態が「下半身の虚」に繋がりそれを改善するのが「桂枝加竜骨牡蠣湯」です。 「桂枝加竜骨牡蠣湯」は「乏精子症」にも効果が抜群、体質が合う方は改善される方も多くなっています。 また女性のFSH(卵胞刺激ホルモン)も「桂枝加竜骨牡蠣湯」を使い改善する事が多い為、ホルモンの調節も「男性不妊」に役立っているのかなと個人的に感じる事が多いです。 漏れを止め「過活動性膀胱炎」などの多尿にも 「竜骨」は漏れを防ぐ作用があると書きましたが、精神的なもの以外にも「尿」の漏れも防いでくれます。 自律神経が一番影響を受けやすい臓器として「心臓」と「大腸」と「膀胱」があり、この中の「膀胱」に作用する事で多尿にも効果を発揮するのが「桂枝加竜骨牡蠣湯」です。 漢方薬って1つの症状にか効果がないというわけではないので、不思議ですよね~ 「桂枝加竜骨牡蠣湯」 まとめ 「桂枝加竜骨牡蠣湯」についてご説明させて頂きました。 「神経症」・「性的神経衰弱」・「精子障害」に絡めた「桂枝加竜骨牡蠣湯」のお話しになります。 「うつ病」や「不眠症」で有名な漢方薬ですが「男性不妊」や「ホルモン」という部分でも効果を発揮する漢方薬です。 「下半身の虚」に効果が高く「多尿」などの漏れにも使える漢方薬「桂枝加竜骨牡蠣湯」。 「医食同源」という言葉があり、漢方薬を飲むだけで改善するわけではありません。 病気を改善するのに重要なのは「食事」・「運動」・「睡眠」は大前提として大切になってきます。 ここをおろそかにしないようにしましょうね~ 今回ご紹介しました「精子無力症」・「乏精子症」・「過活動性膀胱炎」に関しては、ホームページでお話ししています。 ぜひ参考にされてみて下さい。 太陽堂ホームページ 「精子無力症」 太陽堂ホームページ 「乏精子症」 太陽堂ホームページ 「過活動性膀胱炎」 関連