漢方薬について 出血を止める「黄連解毒湯」とは?脳動脈瘤にも使います。 facebook tweet はてブ LINE 2017.12.16 by 林 泰太郎 0 「黄連解毒湯」を知っている方は多いのではないでしょうか? 効能・効果で書かれているのは「高血圧」、「不眠症」、「二日酔」、「皮膚炎」などになりますね。 熱を取る漢方薬なので太陽堂でも「高血圧」や「皮膚炎」などに使っていきます。 それでは「黄連解毒湯」の説明していきましょう~ 「黄連解毒湯」てどんな漢方薬? 「黄連解毒湯」の中身は、 〇黄連 〇黄ゴン 〇黄柏 〇山梔子 の4種類になります。 「黄連解毒湯」は「熱を取る漢方薬」になります。 「黄連解毒湯」を散(粉)にしたものが「黄解散」になり、散(粉)にしたものの方が即効性は高いです。 熱というのは実際にどんな症状かというと ・のぼせ ・発赤 ・紅潮 ・充血 などになります。 この中の「充血」が「出血」になり、「充血」を取る事で「出血」や「動脈瘤」を治していきます。 また「熱」から神経症にもつながる為、「不眠」や「イライラ」などにも使われる事があります。 出血を止める時は? 鼻血などの出血に関しては「黄連解毒湯」単味でも効きやすいのですが、一刻を争う出血時は早く漢方薬を飲む事が大事になってきます。 特に「くも膜下出血」は時間がありません。 この時は「黄連解毒湯」に「大黄」を加えた「五黄散」を使っていきます。 「大黄」は便を軟らかくする為の生薬というイメージが強いかもしれませんが、熱を取る役割もあります。 「大黄」を使い便を出し「熱を取る」という方法です。 早期で飲む事により「半身不随」や「麻痺」が残らないようにする事が可能になります。 「黄連解毒湯」は他にはどんな疾患に使えるの? 「黄連解毒湯」は「四物湯」と合わせる事で「温清飲」という漢方薬になります。 太陽堂では「温清飲」を「皮膚病」で使う事が多いです。 その他にも「黄連解毒湯」の時に使える「高血圧」などの症状に使う場合があります。 「温清飲」のお話しはまた別の機会にお話ししていきますね。 また皆さんご存知の「葛根湯」に「黄連解毒湯」を組み合わせる事で炎症に使う事も出来ます。 「結膜炎」などの炎症にも使えますよ。 「黄連解毒湯」のまとめ 熱を取る「黄連解毒湯」いかがでしたか? 最初の印象として脳出血が治るの?と驚いた記憶があります。 早目に対処する事で予後も良くなるはずです。 すごいですよね~ 「出血」以外にも「高血圧」や「皮膚炎」などにも使っていく漢方薬です。 「皮膚炎」で難治性と言われている「掌蹠膿疱症」も改善致します。 「掌蹠膿疱症」もホームページに書いていますので、ぜひ参考にされてみて下さい。 太陽堂ホームページ 掌蹠膿疱症 関連