漢方巡り旅・日常 福岡の平尾台に「柴胡(サイコ)」を探しに。 facebook tweet はてブ LINE 2018.10.03 by 前原 信太郎 0 こんにちは。 今回は「日々の日常」の4回目の投稿になります。 皆で「北九州市の平尾台」に「柴胡(サイコ)」を見に行くという事で一緒に参加させてもらいました。 定期的に福岡で開催される勉強会の翌日でしたが、林先生は勉強会&懇親会のみでツアーには前原が参加。 自然に触れあい生薬をその眼で見て学ぶという楽しみな企画です。 大型バスを貸し切って博多駅から約1時間半の「平尾台」に 朝8時に博多駅の「筑紫口」前に集合という決して早くはない集合時間にも遅刻者がチラホラ… 前日の懇親会で深夜12時過ぎまで飲んでいた方も多かったので皆さん眠そうな顔でした。(笑) 高速を抜けて30分ほど走り、見晴らしの良い山地へ。 クネクネとした山道を抜けている間に車酔いで更にグロッキー者が続出(笑) ただ着いて降りてみると心地よい風と共に曇り空も幸いして、ハイキングに適した気候になりました。 野生の生薬を次々と発見 山道を歩いていると最初に見つけたのは野生の「柴胡」になり、腰の高さまであり黄色い花を付けて辺り一面に広がっていました。 「柴胡」は清熱作用や解毒効果のある「体質改善薬」で沢山の漢方薬に配合されています。 「根」の部分が生薬になり、年数が長いほど効き目が高くなる「柴胡」ですが、中国のある地区では「根」ではなく「葉っぱ」を生薬として使う所もあるそうです。 他にも色々な生薬を見る事が出来たので紹介していきますね~ 紹介① まずは紫色の綺麗な花を咲かせる「リンドウ」。 この根茎および根を乾燥させた生薬が「竜胆」となります。 「竜胆瀉肝湯」が有名ですが「排尿障害」や「膀胱炎」などの症状に使う事が多い漢方薬です。(「竜胆」はその他に清熱・消炎作用に胃腸の痙攣を鎮める効果も。) 紹介② 日本の庭でも時々見かける、緑色の髭のような葉をつける「ジャノヒゲ」。 この「ジャノヒゲ」の根状塊が「麦門冬」という生薬になります。 太陽堂では肺や気管支で苦しまれている方が多いので「麦門冬」が入っている「麦門冬湯」は使われる事が多いです。 潤いを与える事で乾いた咳に使われますが、「潤」の作用は糖尿病などにも応用される事があります。 ちなみに写真を撮ったのですが、後から見たら写真だと雑草に見えませんでした。(笑) 一通り歩いた後は「鍾乳洞」へ たくさん野生の生薬を見て学んだ後は「仙仏鍾乳洞」へ。 国の天然記念物にも指定されている「仙仏鍾乳洞」ですが、最大の特徴は「湧き水の中」を歩きます。 500メートルほど進んだ先は膝下まである水の中をジャブジャブと歩くのですが、迫力ある鍾乳洞の中を冷たい水の中歩き続ける…もはや修行です(笑) 今でこんなに冷たいから冬はマジでやばい…と思いながら自然の力を肌で感じました。 運動不足を解消するのにピッタリな合計10㎞ほど歩いた「柴胡」ツアーになります。 本音は置いておいて機会があればまた行きたいです…(笑) 関連