漢方巡り旅・日常 漢方巡り旅~中国・毫州~ facebook tweet はてブ LINE 2018.06.19 by 前原 信太郎 0 こんにちは。 今回は「漢方巡り旅」のコーナーになります。 漢方巡り旅、第七弾になりますね。 今回は中国・毫州に行ってきました。 毫州は河南省にあり、西安の東側に位置します。 太陽堂からは去年に引き続き「前原」と入社して3日目の「金子先生」と。 林先生は多忙の為お留守番です(笑) 初日は移動のみ、地獄のように忙しい旅の始まりです。 夕方に羽田から「上海」に向けて出発。 上海にて他の先生方と合流、乗り継ぎで「鄭州」に行き到着は深夜1時という過酷スケジュール… 出来たばかりの鄭州の綺麗なホテルに泊まり初日が終わりました。 2日目は豪州に向けて出発、華陀の像も見れました。 2日目は3時間半ほどバスに揺られ到着した「毫州の生薬市場」。 2年前に林先生が行って広いと聞いていましたが、本当に回り切れないほどでかい市場でした。(笑) 写真は西暦100~200年頃に実在した伝説的な医師「華佗」の銅像です。 麻酔を最初に発明したとされており「麻沸散」と呼ばれる麻酔薬を使い腹部切開手術を行った事は有名な話になります。 写真もさておき早速視察に! 時間は13時を回っていた為か、市場の半分ほどが閉まってます。(魚市場のように午前中のみの営業が多いみたいです。) それでも1日かけても回れるかどうかの広さなので、店が半分開いていれば満足でした~(笑) 2~3時間ほど市場を回りましたが、時間が足りず… 急遽予定を変更して翌日も市場を見る事になりました。(生薬の紹介は後ほどさせて頂きますね。) この日の夜に食べた中華料理は野菜やお肉、川魚や酸辣湯のようなスープの豪華な料理。 全て美味しく頂いた中でも一際目を惹いたのは「山査子で作られた羊羹」でした。 生薬としても使われる「山査子」は胆汁の流れを良くして脂物や肉料理の消化を助けてくれます。 甘くてサッパリした羊羹の原料が「山査子」だと分かるや否やあっという間にお皿の上から無くなりました。(笑) 再度豪州市場に向かった3日目、蝉のから揚げも食べました… 3日目は少し早起きして朝から毫州の市場に。(皆夜中まで飲んでいるのでこの辺から多少疲れが…) 朝からなので昨日よりも活気があり種類もさらに豊富に。 その中からいくつかをご紹介させて頂きますね~ 1つ目は「山梔子」です。 「山梔子」はアカネ科の梔子の成熟果実を乾燥したもので「解熱鎮静作用」・「降圧止血作用」があり、実があって「丸く」、「赤みがハッキリ」しているのが良質です。 写真でみると左の方が良質になりますね。 2つ目は「甘草」。 「甘草」はお醤油にも含まれる生薬なので有名ですね~ マメ科の甘草の根茎を乾燥したもので輪切りの内部に空洞がなく、食べてみて渋みが少ないものが良質です。 3つ目は「柴胡」になりますね。 「柴胡」はセリ科の柴胡の主に根を使用する生薬で「解熱鎮静」・「肝気の鬱結による諸症状」を改善、3年根ぐらいの「太く大きい物」が良質になります。 写真で見ると分かりにくいですが右の方が良質になりますね。 時間を忘れるぐらいたくさんの生薬に触れ、全員が大満足なる時間でした。 その夜に宿泊先のホテル近くの居酒屋に行ってビールをおつまみを注文。 そこで出てきたおつまみは…「芋虫」と「蝉のから揚げ(素揚げ?)」 見た目とは裏腹に塩味と少しの苦みがあり、エビのような味で不味くはなかったです。 ビールには合いますが日本のメニューに載ってても注文しないと思います…(笑) 帰国となる最終日 流石に3泊4日で寝不足はこたえます…(笑) 最終日は朝の4時起き。 バスに乗って上海行きの飛行機に行き、乗り継ぎで東京へ。 日本が恋しくなり、見慣れた(?)コンビニでお買い物。 待ち時間も含め総移動時間14時間の帰国で疲れもありましたが大満足の3泊4日でした~ 関連