漢方薬について 痛みに効く「越婢加朮湯」で長年苦しんだ痛みとお別れを。 facebook tweet はてブ LINE 2018.12.07 by 林 泰太郎 0 今回ご紹介する漢方薬は「痛み」・「浮腫み」に使う事の多い「越婢加朮湯」です。 今回もどんな症状に使われているか調べてみました。 ・病気の初期で比較的体力のある人に使う。 ・体の熱や腫れ・痛みを発散。(腎炎、関節リウマチ、湿疹) と書かれていました。 太陽堂でも「痛み」には使う事が多い漢方薬です。 使い方が似ている漢方薬としては「防已黄耆湯」も痛みや浮腫みに使っていけます。 ただ同じ症状でも使い方が違ってくるのでどんな痛みに使い、どんな作用があるのか「越婢加朮湯」の解説していきますね~ 「防已黄耆湯」に関しては前にもご説明していますので、興味のある方は「防已黄耆湯」をご覧になって見て下さい。 太陽堂ブログ 骨折が治るって本当?骨を治す漢方薬「防已黄耆湯」とは。 「越婢加朮湯」てどんな漢方薬? 「越婢加朮湯」は、 〇石膏(セッコウ) 〇麻黄(マオウ) 〇蒼朮(ソウジュツ)・白朮(ビャクジュツ) 〇大棗(タイソウ) 〇甘草(カンゾウ) 〇生姜(ショウキョウ) の6種類からなる漢方薬です。(「蒼朮」と「白朮」は使い分けが大切。) まずメインの生薬となるのが「麻黄」と「石膏」になり、この2つで水の流れを調節して「浮腫」や「口渇」を改善します。 また「麻黄」と「蒼朮」か「白朮」にて「浮腫み」や「尿不利」・「下肢の痛み」などの改善。 「麻黄」・「大棗」・「生姜」で「悪風」・「発熱」を改善していきます。(「悪風」は簡単に言うと寒気です。) これらの作用から「熱証」と「水毒」を改善するのが「越婢加朮湯」です。 どんな浮腫みに「越婢加朮湯」は使えるのか? 浮腫みの話しを少しさせて頂くと、浮腫みの種類には「実腫」と「虚腫」があります。 軽く説明していくと 「実腫」→指で圧迫しても直ぐに元に戻る浮腫。 「虚腫」→指で圧迫した後、直ぐには戻りにくい。 の違いです。 今回ご紹介している「越婢加朮湯」は「実腫」の浮腫みに使う事が出来ます。 「越婢加朮湯」と「防已黄耆湯」の痛みの違いは? 「防已黄耆湯」は「欠けている骨」や「もろくなっている骨」に使う事が多い為、骨が弱いある程度歳をとった方に使いやすい漢方薬です。(骨折やひびが入って使う場合を除きます。) 「越婢加朮湯」は実証である程度身体の強い方に使う事が多い漢方薬になります。 わかりやすい例が「スポーツマンが身体の使い過ぎで痛めた時」です。 実際に私自身も野球をやっている時に「ヘルニア」になり、「坐骨神経痛」が出て「越婢加朮湯」を飲みました(笑) 簡単な説明ですが、何となくは使い方の違いがイメージ出来たでしょうか? 「越婢加朮湯」 まとめ 「越婢加朮湯」についてご説明させて頂きました。 「熱証」と「水毒」を改善して、「痛み」や「浮腫み」を改善する漢方薬が「越婢加朮湯」です。 また指で圧迫しても直ぐに元に戻る浮腫の「実腫」に使え、身体の強い方が身体を痛めた時に使う事が多くなっています。 今回ご紹介しました「浮腫み」・「ヘルニア」・「坐骨神経痛」に関しては、ホームページでお話ししています。 ぜひ参考にされてみて下さい。 太陽堂ホームページ 椎間板ヘルニア 太陽堂ホームページ 坐骨神経痛 太陽堂ホームページ 「浮腫み」 関連