漢方薬について 女性の悩みを解決?産婦人科の三大漢方薬「当帰芍薬散」。 facebook tweet はてブ LINE 2018.08.18 by 林 泰太郎 0 今回ご紹介する漢方薬は「不妊症」・「浮腫み」・「冷え性」など女性の悩みに使う事の多い「当帰芍薬散」です。 「当帰芍薬散」は「産婦人科の3大漢方薬」と言われている漢方薬になります。 他の漢方薬も気になったので調べて見た所、 ・加味逍遥散 ・当帰芍薬散 ・温経湯 で「産婦人科の三大漢方薬」と言われているそうです。(「桂枝茯苓丸」・「桃核承気湯」も加えて婦人科5大漢方薬と呼んでいる所もありました。) 「加味逍遥散」・「桂枝茯苓丸」・「桃核承気湯」に関しても詳しく書いていますので興味のある方はご覧になって見て下さい。 「加味逍遥散」 「桂枝茯苓丸」 「桃核承気湯」 そんな婦人科・不妊症に良く使われる漢方薬「当帰芍薬散」の解説していきますね~ 「当帰芍薬散」てどんな漢方薬? 「当帰芍薬散」は、 〇当帰(トウキ) 〇川芎(センキュウ) 〇芍薬(シャクヤク) 〇茯苓(ブクリョウ) 〇白朮(ビャクジュツ) 〇沢瀉(タクシャ) の6種類からなる漢方薬です。 血虚の改善をする「当帰」・「川キュウ」・「芍薬」で「冷え性」や「貧血」、「月経不順」など。 水毒の改善をする「茯苓」・「白朮」・「澤瀉」で「浮腫み」を。 簡単にご説明させて頂くと「血虚」は血不足、「水毒」は水の滞りという形になります。 「当帰芍薬散」が合う方は「水毒」がある為、皮膚の下に水が溜まり色白の方に多いのも特徴です。 色白で柳腰(細くしなやかな腰つき)から「当芍美人」とも書かれていました。 文献を見ていると特徴で話しをしてくれるので面白いですよね~ 筋肉を緩めてくれる作用もある「当帰芍薬散」 「当帰芍薬散」は名前にも入っているように「当帰」や「芍薬」が主薬になる漢方薬です。 「芍薬」は筋肉を緩める作用もあり、「当帰芍薬散」は「生理痛」や「腹痛」・「便秘」にも効果が高くなっています。 「生理痛」や「腹痛」に「当帰芍薬散」を使う時は「芍薬」を増量して筋肉を緩める作用を強める事が多いです。 「当帰芍薬散」は妊娠時・妊娠後も使う事の多い漢方薬です。 妊娠後心配になるのが「流産」… 妊娠した時に胎児が無事に育ち「流産」しないように助けてくれる漢方薬を「安胎薬」と呼びます。 「当帰芍薬散」は「安胎薬」になり「切迫流産」の予防としても使われる事の多い漢方薬です。 また妊娠時・妊娠後にも心配になってくるのが「妊娠高血圧症候群」になり、高血圧のみの場合は「妊娠高血圧症」・高血圧と蛋白尿を認める場合は「妊娠高血圧腎症」と分類されます。 妊婦さん約20人に1人の割合で起こる可能性があると言われている「妊娠高血圧症候群」ですが、妊娠後も血圧が高いままの方も多いです。 「妊娠高血圧症候群」にも「当帰芍薬散」に生薬を何種類か組み合わせて改善していきます。 「当帰芍薬散」 まとめ 「当帰芍薬散」についてご説明させて頂きました。 「婦人科」や「不妊症」など「女性の病気」に使う事の多い漢方薬「当帰芍薬散」になります。 基本的な作用としては血虚の改善をする事で「冷え性」や「貧血」などの症状、水毒を改善する事で「浮腫み」などの症状に使う事が多いです。 また太陽堂では「不妊症」はもちろんの事、妊娠でおこる病気「妊娠高血圧症候群」や「流産」など女性には幅広く使っています。 また「生理痛」や「子宮内膜症」など近年特に多くなっている症状や病気でも使いやすい漢方薬です。 今回ご紹介しました「生理痛」・「子宮内膜症」・「流産(習慣性流産・不育症)」に関しては、ホームページでお話ししています。 ぜひ参考にされてみて下さい。 太陽堂ホームページ 「生理痛」 太陽堂ホームページ 「子宮内膜症」 太陽堂ホームページ 「流産(習慣性流産・不育症)」 関連