漢方薬と健康法(養生) 春の養生法~発散と花粉症対策~ facebook tweet はてブ LINE 2018.03.20 by 林 泰太郎 0 花粉が飛ぶようになってきましたね… 私自身、5歳の頃から花粉症で苦しんでいます。 一度漢方薬のお世話になり、完全に出なかった年が2年ほどありました。 その後、お酒の味を覚え師匠に色々連れていってもらってから花粉症が再発です… 養生って大切ですね。(笑) さて冬の養生法の時にもお話ししましたが春っていつからいつなんでしょうか? 今回も調べましたよ~ 〇旧暦の節月 立春(2/4頃)〜立夏前日(5/5頃) 〇気象庁による区分 3月〜5月 (3/1〜5/末日) 〇天文学における区分 春分(3/21頃)〜夏至(6/20頃) 〇年度による区分 4月〜6月 (4/1〜6/31) になります。 それでは春の養生法をやっていきましょう。 春の一般的な養生法~発散を心がけましょう~ 東洋学的に言うと春は「発陳」、「発生の季節」です。 春になると冬眠していた動物が活動を始めたり、木々が新芽を出して景色にも緑が増えてきます。 自然と同じく人間の身体も活動的になる時期です。 活動的になる為に籠っていた気を巡らし「発散」させていく事が大事になり「気を発散」させる事で心身の体調を整えます。 季節の変わり目に体調を崩しやすい方は体質的に「気を発散」させる事が苦手な方が多いです。 発散させる為の養生法とは 食べ物としては「葉野菜」や「香辛料」などを多めに摂ると気の発散を助けてくれます。 「香辛料」も一番のおススメは「白胡椒(ホワイトペッパー)」です。 「白胡椒(ホワイトペッパー)」と「黒胡椒(ブラックペッパー)」では働きが違うのはご存知でしたか? 「白胡椒(ホワイトペッパー)」は葉物野菜などの生野菜などに使う事が多く「気の発散」の手助けを。 「黒胡椒(ブラックペッパー)」はお肉などに使う事が多く「脂の分解の手助け」をしてくれます。 また散歩などで適度に身体を動かしたり、ストレッチなどで気の巡りを良くする事も効果的です。 じんわりの汗でも良いので汗をかく事で「気の発散」を手助けしてくれます。 近年花粉症に苦しまれている方も多くなっていますね… スギやヒノキの花粉飛散量は「前年夏(7月)の日照時間」に大きな影響を受けるそうです。 2018年春のスギやヒノキの花粉飛散量は「2017年春の3倍から4倍」と言われています。(東北地方から関東地方にかけて) 2018年の花粉が多くなったのも、2017年7月の日照時間が平年並み~多めだからだったからでしょう。 私自身も漢方薬で一度花粉症を治したのですが、今年の花粉量では反応してしまっています。 花見のシーズンですが行けないのが残念です… 花粉症の対策をしていきましょう。 漢方薬(「小青竜湯」)の説明でもお話ししましたが、東洋学的では「水は寒なり」と言い、身体が冷えると水が溢れてしまうという意味の言葉があります。 「水が溢れる=鼻水」というイメージですね。 水を溢れないようにするには身体を冷やさないようにしなければいけません。 ・上半身を冷やさない ・水物を減らす ・果物や生野菜を減らす ・苦い物やアクのある野菜は十分アク抜きをする などは心がけて下さいね。 また「発酵食品」は身体を温めるのでおススメです。 「味噌」、「ヨーグルト」、「紅茶」、「お酢」などが良いですね。(醤油は身体を冷やすのでご注意ください。) また春の花粉の方はナス科に反応している可能性があります。 ヒノキや杉花粉の花粉症の方は ・ピーマン ・唐辛子 ・ジャガイモの皮 ・トマトの皮 ・ナス などのナス科の食べ物にはご注意下さいね。 黄色の鼻水が出ている方は要注意。 花粉症対策のお話は「透明の鼻水(アレルギー)」の方には有効です。 黄色の鼻水の場合は「蓄膿症」や「副鼻腔炎」の可能性が高くなります。 「蓄膿症」や「副鼻腔炎」は炎症がおきている状態なので、身体を温める食べ物では改善が見られない事が多いです。 ・白砂糖 ・脂物 ・もち米 などの身体の炎症や膿に繋がる食材にはご注意下さいね。 また緑物のお野菜は炎症を沈めてくれるのでおススメです。(花粉症と両方お持ちの方は注意しましょう。) 春の養生法~発散と花粉症対策~ まとめ 春の養生法いかがでしたでしょうか? 春は「発散」が大事になってきます。 出来る限り「発散」を心がける為に「葉物野菜」や「白胡椒」などを摂り、身体を動かしましょう。 花粉症にも対策が必要になってきます。 自分の鼻水の色を確認して自分に合った養生を心がけて下さいね。 関連