漢方薬について 頭痛が起きる原因とは?頭痛の漢方「呉茱萸湯」について。 facebook tweet はてブ LINE 2017.12.29 by 林 泰太郎 0 今回ご紹介する漢方薬は頭痛で使う事の多い「呉茱萸湯(ごしゅゆとう)」です。 「頭痛」・「漢方」と調べると「呉茱萸湯」が出てくるくらい有名な漢方薬です。 ただどんな「頭痛」でも「呉茱萸湯」が合うわけでありません。 「呉茱萸湯」がどんな頭痛に使えるか、また他にはどのような症状に使えるか解説していきますね~ 「呉茱萸湯」てどんな漢方薬? 「呉茱萸湯」は 〇呉茱萸(ごしゅゆ) 〇白人参 〇大棗 〇生姜 の4種類からなる漢方薬になっています。 「呉茱萸」と「生姜」は温の働きによる血流促進で、手足の冷えや項背痛(耳の後ろからこめかみの痛みを伴う肩こり)を改善。 また「生姜」の鎮嘔吐作用、「呉茱萸」と「人参」による上逆を下げる作用で「頭痛」や「嘔吐」の改善をしていきます。 身体を温める生薬が多く「呉茱萸湯」は胃の冷えが中心で出てくる症状に使いやすい漢方薬です。 「呉茱萸湯」が合う頭痛は「胃の冷えからくる頭痛」になります。 「こめかみの頭痛」は冷えからくる頭痛です。 アイスなどの冷たい物を食べた時のキーンと頭が痛くなる時を思い出して下さい。 冷たい物を食べた時の頭痛は「こめかみ」や「風池」の頭痛が多くなっています。(「呉茱萸湯」が合う頭痛が必ず「こめかみ」と「風池」に出るわけではありません。) 「風池」は耳の後ろのつぼです。 「呉茱萸湯」が使える頭痛以外の症状は? 使う事が多い症状は「嘔吐」・「眩暈」ですね。 「呉茱萸湯」が合う「嘔吐」は吐いてもスッキリする事は少なく、胆汁まで出てしまう為余計に苦しくなってしまいます。 また「眩暈」からくる「嘔吐」にも使える為、「呉茱萸湯」で「嘔吐」が治る方は「眩暈」の症状も改善が見られることが多いです。 他の症状としては「癲癇(てんかん)」や「しゃっくり」などにも使える漢方薬になっています。 腸の冷えからくる頭痛で使える漢方薬とは? 「胃の冷えからくる頭痛」があれば「腸の冷えからくる頭痛」もあります。 「腸の冷えからくる頭痛」は下痢を伴う事が多く「人参湯」に生薬を加えて使う事が多いです。 「人参湯」は元々下痢に使う漢方薬になり、「下痢」と「頭痛」がある方は腸が冷えているのかもしれないですよ~ 腸が冷えている場合も「こめかみ」に痛みが出る事が多いです。 「呉茱萸湯」 まとめ 「呉茱萸湯」についてご説明させて頂きました。 「呉茱萸湯」は胃の冷えからくる諸症状に使える漢方薬になっています。 一番使われる「頭痛」も胃の冷えが原因で出ている頭痛です。 冷たい物を摂る事が多く頭痛に苦しまれている方、食べ物を見直した方が良いですよ~ 「苦味が強い物」や「身体に水を呼ぶもの」は身体を冷やす食べ物が多いです。 苦味が強い「ゴーヤ」や「コーヒー」や「ビール」、水を呼ぶ「生野菜」などは摂り過ぎないようにお気を付けください。 今回ご紹介しました「頭痛」に関しては、ホームページでお話ししています。 ぜひ参考にされてみて下さい。 太陽堂ホームページ 頭痛 関連